青森県を代表する伝統芸能「八戸えんぶり」をテーマにした交流イベント「えんぶりお囃子(はやし)セッション&歴史トーク」が5月2日、長者山新羅神社(八戸市長者)で開かれる。主催は八戸の地域サイト「こなんぶ」。
同サイトを運営するフォトグラファーのmamoさんが、昨年12月8日に最大震度6強を観測した地震で被災した同神社の状況を知ってもらおうと企画。集会施設「参集殿」を会場に、八戸藩南部家16代当主の南部光隆さんが同神社と八戸藩の関係を紹介する「歴史トーク」を行うほか、階上町で活動する「田代えんぶり組」のおはやし実演、来場者にも参加してもらうおはやしのセッションなどを行う。八戸市柏崎地区の関係者が復活を模索する「柏崎新町えんぶり組」の烏帽子(えぼし)や道具の展示も予定する。イベントの収益は同神社に寄付し、復旧に生かしてもらう。
同神社は江戸時代の1678年、八戸藩2代目藩主南部直政が創建。青森県の重宝に指定される現在の社殿は1827年に建てられ、来年200周年を迎える。同年に藩の武芸として導入された騎馬打毬(だきゅう)のほか、八戸三社大祭、八戸えんぶりなど、青森を代表する伝統文化の拠点として重要な役割を担ってきた。
「えんぶりの祭り期間はそれほど感じなかったが、何もない日に境内を訪れると被害の状況が目に入り、胸が痛む。多くの人に境内の状況に目を向けてもらえたら」とmamoさん。地震から間もなく半年。同神社の境内には現在も爪痕が残る。4月20日に発生した震度5弱の地震では石碑が移動する被害もあった。禰宜の柳川泰孝さんによると、石灯籠やこま犬の倒壊、ちょうず舎の破損、参集殿の内壁の損傷など、復旧には少なくとも1,200万円が必要。同神社はこの春から300万円の支援を目標にクラウドファンディングを立ち上げ、地域コミュニティーの拠点としての再興を目指している。
mamoさんは「柳川さんにイベント開催を提案したら、快く受け入れてもらえた。神社が再び多くの人の集いの場になり、夏の三社大祭や騎馬打毬も盛り上がればうれしい。多くの人がえんぶりに注ぐエネルギーが、厳しい状況にある神社の復旧や騎馬打毬の再興にも波及してくれたら」と話す。
開催時間は12時30分~15時。入場料は500円(高校生以下無料)。参加は予約制。「こなんぶ」のメールフォームで受け付ける。