
青森の夏を彩る音楽フェス「第33回南郷サマージャズフェスティバル2025」が7月26日、カッコーの森エコーランド(八戸市南郷)で開かれる。
1990(平成2)年、旧南郷村が地域振興を目的にスタートさせた同フェス。旧八戸市との合併20周年を記念して開く今年の出演者には、ジャズグループ「熱帯ジャズ楽団」やジャズシンガーのケイコ・リーさんのほか、八戸出身のトランペット奏者・類家心平さんがリーダーを務める「類家心平5ピースバンド」、南郷に縁があるという音楽グループ「androp(アンドロップ)」のボーカル・ギターを務める内澤崇仁さんがゲスト出演する「ロッキン・カルテット・ウィズ・内澤崇仁」などが名を連ねる。
今年のフェスのロゴマークは、例年使う手描きの「Nango」に、内澤さん直筆の「2025」を組み合わせた。赤、青、オレンジなどの色は、青森県南を代表する祭り「八戸三社大祭」で実際に運行した山車の写真をトリミングして色を付けている。山車人形や、発泡スチロール製の松の葉、ベニヤ板製の波などが隠されているという。会場に設置するステージパネルのほか、缶バッジ、ドリップコーヒーパックなどのグッズにも使い、周年ムードを演出する。
ロゴの右上にはトンビのシルエットをあしらった。旧八戸市と旧南郷村を結ぶ国道340号の是川天狗沢地区の上空をかつて飛んでいたトンビや、andropの楽曲「Tonbi」から着想を得たという。
同フェス実行委員会広報部会長の二ツ森護真さんは「トンビは八戸と南郷をつなぐ存在。合併20周年に合わせ、ロゴマークも『Nango』の文字に三社大祭の山車を忍ばせて、八戸と南郷を『合併』させてみた。チラシのロゴを眺めて、三社大祭の要素を探してもらえれば」と話す。
15時30分開演。チケットの価格は、前売り=6,000円、当日=7,000円。高校生以下無料。ローソンチケット、チケットぴあのほか、ショッピングセンターラピア、八戸ポータルミュージアムはっち、TSUTAYA八戸ニュータウン店、デーリー東北チケットセンター、イオンモール下田などで取り扱う。