
三陸産のサンマを使ったレトルト食品「三陸産さんまの蜂蜜レモン煮」の数量限定販売が8月30日、ユートリーやかぶーにゃ、八食センター(以上八戸市)などで始まった。
武輪水産(八戸市鮫町)が2012(平成24)年、八戸水産高等学校(白銀町)と共同開発し、市内の学校給食にも採用された同商品を再販する。サンマの不漁のあおりを受けて製造を休止していた。「八戸たけわ食堂FineDISH!(ファインディッシュ)」シリーズに加える。三陸産のサンマが一定数確保できたことに加え、同シリーズが「令和7年度青森県特産品コンクール」で青森県農林水産部長賞を受賞したことが追い風となり、数量限定で再販に踏み切った。
蜂蜜やレモン果汁と一緒に煮た煮魚で、隠し味に紅茶を使っている。常温でそのまま食べることができるが、電子レンジで温めることで香りや酸味が引き立つという。サンドイッチ、サラダ、パスタなどの具材にもなる。開発を担当した藤田純史さんは「ご飯にのせて食べるのが一番合う。蜂蜜の甘さとレモンの酸味がさっぱりとしていて食べやすい。給食で食べたことがある人は懐かしく感じるのでは」と話す。
同シリーズではこれまで、イワシのアヒージョや八戸港に水揚げされたサバを使う煮魚などを開発してきた。今後はカレー味の商品の開発を進めるという。
希望小売価格は432円。同社通販サイトでも販売する。