八戸のソフトウエア会社「サン・コンピュータ」(八戸市北インター工業団地1)が4月、SNSの「いいね!」の数に応じて「いいね!手当」の支給を始めた。
社員数は70人。民間・自治体向けのソフトウエアを開発・販売し、近年はスマートフォン向けのアプリも手掛ける。今年2月にはGreat Place to Work Institute Japan(東京都中央区)から「青森県における働きがいのある会社」の優秀企業にも選ばれている。
同制度は、社員がSNSに投稿した記事の「いいね!」数に応じて、社内SNSは1「いいね!」=10円、フェイスブックは1「いいね!」=5円で換算し、3,970円を上限に手当を支給する。投稿回数や投稿内容に制限はない。3,970円という金額は、同制度発案者の三浦克之社長が同制度のアイデアをSNSに投稿したときの「いいね!」の数が397だった事にちなむ。4月、5月は制度が浸透する期間ということから全社員に満額支給した。
同社長は「地方で働き地方で生活する社員たちが、地域情報を積極的にネット発信し地方が元気になればと思った」と同制度導入のきっかけについて話す。「SNSに投稿する内容について制限することはないし、口を出す事もない。積極的にSNSを活用し社内外のコミュニケーションのきっかけになれば」と期待を寄せる。
社員の榊亜也子さんは「制度が始まってから社内のSNSの投稿の量が増え、他の人の投稿も注意深く読むようになり、積極的に『いいね!』を押すようになった」と、同制度の効果について話す。「以前より人に優しく接するようになった気がする」とも。