八戸の市場「八食センター」(八戸市河原木)のレトルト食品ブランド「燻製(くんせい)堂」の新商品「海峡サーモン」の販売が12月12日に始まった。
鮮魚店を中心に約70店舗がひしめき、観光名所としても知られる同センター。「燻製堂」シリーズは、青森県の新鮮な魚を新しい形で発信しようと、魚介と燻製を組み合わせた商品の開発に取り組む。2022年、第1弾の八戸港に水揚げされるブランドサバ「八戸前沖さば」を使った商品を発売したが、水揚げ量の減少で販売を中止していた。
第2弾となる「海峡サーモン」はむつ市の北彩漁業生産組合が養殖するトラウトサーモンを乾燥させ、八戸缶詰(八戸市白銀町)のグループ企業「三星(さんせい)」(同)のスモークチップでいぶした。青森県産業技術センター食品総合研究所(築港街)の協力で約6カ月かけて開発に取り組んだ。
同センター事務局の高田浩平さんは「乾燥と味付けのバランスに苦労した。サーモンは水分や脂分が多いため一度乾燥させて燻製の香りを付けるが、乾燥しすぎると食感が損なわれる。身をほぐし、チーズと一緒にクラッカーにのせて食べると酒との相性がいい」と話す。
同センターでは今後も新商品の開発を続ける予定。
価格は2,300円。同センター内のほかオンラインショップでも販売する。