八戸市南郷文化ホール(同市南郷区市野沢)で10月21日、長い間洋服ダンスの中で眠っていたワンピースをリメークし、思い出のエピソードともに踊るファッションショー「洋服ダンスコレクション」が行われた。
ショーを前に、同区住民からワンピースを募集し120着が集まり、その中から10組を選び、同市内の青森県立八戸東高等学校表現科、千葉学園高等学校生活文化科、八戸短期大学幼児保育学科の10組の14人モデルたちがリメークした。
ショーは、KATHYという強烈な力に突き動かされるというコンセプトを持つパフォーマンスユニット「KATHY」が総合演出を手掛け、音楽演奏担当は地元の「JAIGO RAGTIME BAND」、舞台美術は同市在住の飯田竜太さんが担当した。
司会者がボイスチェンジャーでロボット風に変えた声でワンピースの持ち主の思い出のエピソードを読み上げた後に、モデルがダンスを披露するという形式でショーは進行した。モデルは全て、観客が洋服やダンスに集中するようにストッキングで顔を隠したままでステージングを行った。10組のモデルのステージが終わった後に休憩となり、その間に観客は一番良かったと思うモデルに投票した。
休憩後に審査発表があり、グランプリには八戸東高校表現科の2年の新井田智子さん、オーディエンス賞には橋場佳穂さん、市野沢銀座賞には植木彩夏さん、村畑美貴さん、福島樹李さんが、それぞれ選ばれた。
グランプリに輝いた新井田さんは「まさかグランプリになるとは思わなかった。ステージを歩くのは初めてだったのでドキドキした。リメークも初めてだったが、持ち主の思い出が詰まったワンピースなので一生懸命頑張った」と、ストッキングをかぶったまま話した。