八戸三社大祭をテーマにした小さな遊園地「DASHIJIN LAND(ダシジンランド)」が2月9日~11日、八戸まちなか広場「マチニワ」(八戸市三日町)で開かれた。
イベントは八戸ポータルミュージアム「はっち」8周年記念事業の一環。タイトルにある「DASHIJIN」は八戸三社大祭の山車組に関わる人々の活動のエネルギーや地域の力を未来へ継承するために育てていくプロジェクト。
会場のマチニワにはメインアトラクションとして、自転車を動力とするメリーゴーラウンドを設置。周囲を八戸三社大祭山車組から借用した彫刻などで装飾した。現代アートの2人組ユニット「KOSUGE1―16(こすげいちのじゅうろく)」が、メリーゴーラウンドの本体部分を手掛け、装飾部分は市民や山車組関係者らが制作。日本神話の「ヤマタノオロチ」を題材に、三社大祭の山車飾りによく使われる、竜や波しぶきで臨場感を表現する。
制作段階から市民参加の山車飾り工作ワークショップやトークイベントを開催するなど、アートと地域資源を活用し、家族で楽しめる場を創出した。会場に設置されたメリーゴーラウンドには行列ができ、親子連れ、友達同士などでにぎわっていた。地元出身タレントの十日市秀悦さんがマイクで実況し、会場を盛り上げた。
はっち副館長の高館強さんは「メリーゴーラウンドのほかに、屋台をイメージしたブースの出店や演劇関係者による会場演出など市民とともに楽しめる内容となった。8周年イベントで使用する『はっちひろば』のステージの装飾も皆で行い、感謝の気持ちでいっぱい」と話す。