消防職員が消防業務に対する提言などを行う「第42回青森県消防職員意見発表会」が2月8日、八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部(八戸市田向5)で開かれた。
業務に対する提言や取り組むべき課題などを自由に発表することで、意識高揚・知識の研さんにつなげることを目的に開催。今年は青森県内の各消防本部から11人が出場した。
審査の結果、八戸地域広域市町村圏事務組合第一救急隊の三上真智子消防士長が最優秀賞に選ばれた。三上消防士長は「消防ダイバーシティ」と題し、消防職員それぞれの個性や価値観、経験を生かし多様なサービスを提供することで組織力の向上を図ることが必要と意見発表。子育ての経験から、新たな救命講習会として子育てベビーマッサージ救急講習会を開催するなど、自身の経験を生かし発表を行った。
三上消防士長は「5年ほど前に出場したときは、県大会にも出場できなかった。今回こういう結果になって驚いている。結果は考えず、『やりきらなきゃ』という気持ちで臨んだ。東北大会も同じ気持ちで臨みたい」と意気込む。
八戸消防署第一消防隊隊長消防指令の佐々木義光さんは「市の予選会の前から、職場の皆で内容の構成・組立を考えるなどバックアップしてきた。三上士長は見事それに応えてくれた。八戸からは東北大会出場も10年以上も出ていなかったのでわれわれも非常にうれしい。消防署としても、女性消防士の採用などにアピールできるいい機会と考えている。全国大会を目指してほしい」と喜ぶ。
三上消防士長は、4月26日に福島市で開催される東北支部消防職員意見発表会に青森県代表として出場する。