災害などから地域を自分たちで守ろうとする自主防災組織のリーダーを育成する研修会が2月22日、八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部(八戸市田向5)で開かれた。
八戸市では地域防災力の向上を図るため、毎年、自主防災組織リーダー研修会を実施している。昨年も日本各地で地震、豪雨、台風に見舞われ、災害時の人命救助や安否確認、避難所運営など共助の要となる防災士や自主防災組織に対する期待が高まっている。今回は自主防災組織と市内の防災士の連携強化を図る目的で、双方が一体となった訓練を行い、防災に関する知識の向上と交流を図った。
研修会では、災害時の避難所で起こるさまざまな出来事を「避難所運営訓練HUG(Hinanjyo Unei Game)」で模擬体験。会場の研修室のホールを地域ごとに10のブロックに分け、それぞれの地区で避難所を開設。避難してきた住民や支援物資どのように振り分けるかなど、100人を超える参加者が討論しながらシミュレーションした。
八戸市防災危機管理課課長の榊原正克さんは「研修会は、自主防災組織のリーダーを育成することにより、自主防災組織の育成強化を目的としている。今回は、避難所運営訓練を行った。市としては、訓練を通じ、共助の要となる地域防災力の強化を図っていきたい」と話す。
研修会に参加した50代の防災士は「防災士の資格を取得したのは10年前。このような機会があると知識や行動の確認ができていざという時の備えになる。定期的に開催してほしい」と話す。