八戸市が八戸駅西口で整備を進めてきた八戸駅西口駅前広場が3月28日、全面供用を開始し、「竣工(しゅんこう)記念式典」が開かれた。
八戸市は1997年から、同地区の土地区画整理事業を開始。2002年の東北新幹線八戸開業に合わせたまちづくりが課題となっていたが、財源の確保などを理由に大規模な整備が進んでいなかった。2016年からは、駅前広場の整備を最も重要な課題と位置付け「便利で優しい駅前」「にぎわい、集う駅前」「美しく誇れる駅前」をコンセプトに、整備を進めてきた。
28日に供用を始めた西口広場は、東口を補完するタクシープールや送迎用駐車場、駅出入り口から伸びる交流広場などを完備している。
式典では市民が見守る中、小林眞八戸市長や関係者によるテープカットが行われ、新しい広場の供用開始を祝った。テープカット後はおがみ神社の法霊神楽がおはらいや権現舞などを行い、同地区の発展を祈念した。
八戸市では八戸駅西地区まちづくり計画を策定。同地区に2020年春開業を予定する多目的スポーツアリーナ「フラットアリーナ」を契機に、スポーツ、住宅街、学校、公園、商業エリアなどから形成される駅前エリアの活性化を図っていく。
小林眞八戸市長は「長い時間がかかった区画整理事業がようやく一区切りを迎え、感無量。今後も地域の人々や有識者の意見も聞きながら、八戸市の新しい顔として整備を進めていきたい。インバウンドを含め、多くの人が八戸を訪れるに当たって一つの拠点として発展してくために、全力を尽くす」と話す。