八戸市教育委員会が2014年から小学生を対象に実施している「マイブック推進事業」の本年度分が6月1日に始まる。
保護者と共に書店に出掛け、自ら本を選び購入する体験を通して、読書に親しむ環境をつくることを目的に、八戸市内43の小学校と、特別支援学校小学部に通う全児童に市が指定する書店13店舗で使えるクーポン券2,000円(500円券を4枚)分を配布する。「学校での読書の時間に読むのに適した本」という観点から絵本、図鑑、児童書などが購入できる。辞典、参考書、コミックなどは対象外となる。
クーポン券の利用率は年々上がってはいるものの、昨年度の使い残しは約4%、金額に換算すると約90万円分。使い残しの最大の理由は「忘れていた」だった。本年度は、手描きPOPが話題の木村書店(小中野)の及川晴香さんに学校内に掲示するポスターを依頼、使用の促進につなげたい考え。
同教育委員会教育指導課主任指導主事の福田秀貴さんは「『本のまち八戸』の一環として2014年度から実施している『マイブック推進事業』だが、毎年使い残しがあり、それを減らそうと今年度はポスターを各校2枚配布した。クーポンと同時に配る『おすすめブックリスト』の選書会議には、市立図書館や学校司書の方々にも加わってもらい、専門職の案も反映させた。この事業に賛同してくださった三菱製紙八戸工場から用紙の提供を受け、ブックリストを作成した。どうか使い残しのないよう本に親しんでほしい」と話す。