八戸市は5月30日、自転車競技の上野みなみ選手を「八戸市スポーツ大使」に委嘱した。
市の魅力を広くPRし、イメージアップや市民に郷土への愛着と誇りを持ってもらうことを目的として委嘱する八戸市スポーツ大使は、個人では上野選手で7人目(3団体)。これまでも、八戸市ゆかりのトップアスリートや八戸市を拠点とするスポーツチームに委嘱してきた。
上野選手は八戸市出身で八戸工業高校時代には世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得。鹿児島県の鹿屋体育大学に進学し、2015(平成27)年には世界選手権のポイントレースで日本女子選手として初の銀メダルを獲得した。同大学院卒業後は、プロチーム「Ciel Bleu(シエルブルー)鹿屋」に所属し、現在も国内外の大会で活躍。昨年は国体トラック女子スクラッチで優勝を飾っている。
委嘱状を手渡した小林眞市長は「今後もさまざまな場所で八戸出身であることと八戸市をPRしていただきたい」と期待の言葉を送り、上野選手も「周りでも八戸のことを知ってくれている選手が多い。八戸は食べ物がおいしいことと、八戸三社大祭のようなお祭りや観光地など知ってもらいたいことがたくさんあるので、もっとたくさんの方に八戸に来てもらえるように頑張りたい」と抱負を話した。
上野選手は「八戸を離れて9年くらいになる。今回のスポーツ大使のお話はとてもうれしく光栄に思う。応援に応えられるようオリンピック出場を目指して頑張りたいし、自転車に興味をもつ子どもたちが増えるように貢献していきたい」とも話した。
2020年東京オリンピックで自転車トラック団体の日本代表入りを狙う上野選手は、6月末の全日本選手権に出場を予定している。