4月中旬に八戸通船(八戸市大字鮫町、TEL 0178-33-3430)の八戸観光遊覧船「はやぶさII号」が運航を再開してから1カ月が経過した。昨年3月の東日本大震災で遊覧船の待合所が全壊。近隣の観光名所である蕪島のトイレなども大きな被害を受けた。遊覧船船長の岩見富光さんは「地震発生直後に遊覧船で沖に出たため遊覧船は無事だった」と振り返る。
昨年は待合所や岸壁の状況などから営業を休止することを決めた。今年4月15日の「蕪島まつり」に合わせて営業を再開。多くの人出を見込んだゴールデンウイークは残念ながら天気に恵まれず出港できない日も多かった。
八戸港を40分かけて周遊する観光遊覧船は、蕪島やウミネコの餌付けといった従来からの楽しみ方に加え、最近では工場や橋などの構造物を楽しむ人も多いという。工場撮影をするために貸し切りで、夜間クルーズをする例もあるといい、20人以上が集まれば時間外の貸し切りでの営業も行う(要相談)。
「例年並みのお客さんにはなってきたが本番はこれから」と、夏季の行楽シーズンに期待を寄せる岩見さん。「ウミネコが1年で最も多いのは6月」とも。「普段とは違った角度から八戸の景色を見ることができるのが観光遊覧船の魅力。八戸が元気にやっている姿を海の上からも見てほしい」と乗船を呼び掛ける。
はやぶさII号は専用乗り場から出航。営業は4月15日~10月末日。出航時刻は、平日=11時・13時・14時、日曜・祝日=10時・11時・12時・13時・14時・15時(8月1日~16日は全て日曜・祝日のダイヤで運航)。料金は、中学生以上=1,200円、2歳~小学生=600円、1歳までは無料。