八戸市で工場を文化やアートなど多角的な視点から捉え講義やワークショップを行う「八戸工場大学」が今年も開講する。
同「大学」の取り組みは2013(平成25)年に始まり、今年で7年目。「工場のことを創造的に理解する」ことを目的に、市民・企業・アーティストが連携して講義やワークショップを行い、八戸市まちづくり文化推進室(内丸1、TEL 0179-43-9156)と市民で事務局を務める。これまで、三菱製紙、八戸セメント、大平洋金属、東北電力、東北グレーンターミナル、北日本造船、高周波鋳造などの市内各工場を講師に招き、工場への理解を深める講座や、工場をモチーフにしたアート作品を製作・展示する文化祭、工場の炎をアートとして捉えたアートプロジェクトなどを行っている。
講義は9月から開かれ、本講義4回、オープンキャンパス2回の計6回開講。今年は「工場てんこ盛り」をテーマに三菱製紙、東北グレーンターミナル、釜渕運送、プライフーズ、エプソンアトミックス、北日本造船など多彩なジャンルの工場や関連企業を講師に迎え工場についての理解を深める。造本家の町口覚さんやペーパーアーティストの伊藤航さんや現代芸術教室「アートイズ」、帆風美術館も講師に迎えワークショップなどを行う。課外活動として工場見学や写真部やクラフト部でのサークル活動も予定する。
同大「学長」の尾刀幸雄さんは「今年は『工場てんこ盛り』のテーマどおり製紙、飼料関連、食品関連、金属粉末など例年以上に多彩なジャンルの工場について学ぶチャンス。聴講しやすいオープンキャンパスも2回開催するので多くの方に参加していただければ。工場について学ぶことで、工場とともに歩んできた八戸についても理解を深め、郷土の魅力をさらに知り、八戸の多彩な魅力を発信していく人が増えるとうれしい」と話す。
開講時間は19時~21時(一部オープンキャンパスは14時~15時30分)。参加無料(ワークショップの材料費や課外活動の実費の負担あり)。定員は35人(定員を超えた場合、選考あり)。申し込み締め切りは8月19日(必着)。申し込み方法などの詳細はホームページやチラシで確認できる。