小麦粉を使って円形に焼き上げる郷土のお菓子「南部せんべい」をPRするイベント「八戸の南部せんべいマルシェ」が8月25日、八戸まちなか広場「マチニワ」(八戸市三日町)で開かれる。
八戸市が発祥の地と言われている「南部せんべい」だが、最近では八戸市内のスーパーマーケットなどで売られているのは、八戸市以外の地域で作られた「南部せんべい」がほとんど。八戸市内の昔ながらの「せんべ屋さん」は現在15軒。規模も小さいため、消費者から「場所が分からない」という声もあり、存在が忘れられかけている現状となっている。
一方で「南部せんべい」は、「こびりっこ」「せんべい汁」など郷土の食文化にも根付き、白せんべい、ゴマせんべい、豆せんべいなど多様化も進み現在は80種類以上あると言われている。
イベントには「せんべ屋さん」7店、地域おこし団体の「八戸せんべい汁研究所」、「市民集団まちぐみ」なども参加。個人・団体が集まって「南部せんべい」をアピールする。イベントでは南部せんべいの販売などが行われ、「八戸せんべい汁研究所」は11月に兵庫県明石市で4年ぶりに行われる「B-1グランプリ」のPRも行う。
イベントを主催する八戸商工会議所南部せんべいブランド力向上プロジェクトの田村暢英(のぶひで)さんは「八戸のせんべ屋さんは、発祥の地であるにもかかわらず、数が減っており、規模も小さく、八戸市内には15軒しか残っていない。しかし、八戸の南部せんべいは歴史があり、うまいということを再認識してほしいと思い、企画した。出店する店のせんべいを実際に食べて味わってほしい」と話す。
開催時間は11時~16時。入場無料。