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十和田市在住シンガー・ソングライター桜田マコトさん、デビュー25周年アルバム

デビュー25周年の桜田マコトさん

デビュー25周年の桜田マコトさん

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 青森県十和田市在住のシンガー・ソングライター桜田マコトさんがデビュー25周年を迎え、7月14日、ベストアルバム「輝く君のために 25th anniversary selection」を発売した。

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 桜田さんは十和田市在住の51歳。1994(平成6)年7月14日のデビューから25周年を迎えた。

 桜田さんと音楽との出合いは中学生の頃にさかのぼる。幼少期より持病があり、精神的なつらさを抱えている中で音楽グループ「オフコース」に出会った。5人で演奏とコーラスをし、広がりのあるサウンドを作り上げていることに感銘を受けた。その後、ビートルズやYMOなどの音作りを楽譜を見たりやレコードを聴きいたりしながら研究し、音楽にのめり込んでいった。ピアノは独学。自宅にあったピアノで練習した。大学時代は、盛岡大学で英語を学ぶ傍ら、軽音楽部で音楽活動を続けた。

 1989(平成元)年、21歳の1年間、英語を学ぶためにカナダ留学の機会を得た。慣れない土地での一人暮らしは自分に自信を取り戻すきっかけとなり、「自分が信じるものを形にして行こう」と思えたという。

 大学卒業後、実家の酒販店を継ぐ前に地元で音楽活動を続け、オーディションなどを受けつつ、26歳の時に自身のレーベル「サウンドファクトリーデュオ」を立ち上げる。企画・制作・曲作りの全てを自身で手掛け、カセットテープを発売。アマチュアバンドのオムニバスCDを作るなど、地元ミュージシャンを支える活動を続けた。地元ラジオ局の出演や地域団体のテーマ曲制作、アイドルのプロデュースなど、活動の幅を広げる。

 2005(平成17)年には青森放送で自身がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「桜田マコト 風のうた、音の旅」がスタート。同局の人気番組として現在も放送中。

 昨年にはアメリカニューヨーク市のカーネギーホールで演奏する機会を得る。日本文化を伝えるためのイベント出演のため、2017(平成29)年にオーディションを受け、予選を通過。東京での本選では自分以外の候補者は全員20代。3人の中から桜田さん一人が選ばれた。本番では「リンゴ追分」「月がとっても青いから」のほか、オリジナル曲も披露。憧れのビートルズと同じ会場でさまざまな人種の人々の前で演奏することは、「自身の音楽活動においてとても大きな出来事だった」と振り返る。ニューヨークではジョン・レノンが最期の時を過ごしたダコタハウスも見に行った。

 桜田さんはこれまでの音楽活動を「病気を抱えていた分、つらい時にそばにいてくれた人たち、家族や友人、サポートしてくれた人たちの優しさを感じた」と振り返る。自身の音楽活動のテーマを「青い森の心象風景」と位置付け、十和田市に住みながら県内各地へ音楽を届けるために駆け回る日々を送る。

 発売したアルバム「輝く君のために 25th anniversary selection」は、東日本大震災以降に発表した楽曲をまとめたベストアルバム。十和田市で開催したカーネギーホール凱旋(がいせん)コンサートのライブ音源などを含む16曲を収録している。

 桜田さんは「25年は長くも短くも感じた。日々前向きに生きようという中で、いろいろな言葉やメロディーが浮かんでくる。それは、ファンの皆さんの想いや励ましへの応えだと思っている。皆さんの心に寄り添える曲を集めたベストアルバムになっているので、聞いていただけたらうれしい」と話す。

 アルバムは桜田酒店(十和田市稲生町)、ライブ会場、桜田さんの公式ホームページで取り扱う。2,700円。

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