布や糸などを使って描く「縫い絵」の手法で作品を制作する大島亜佐子さんの作品展「縫いものがたりたち」が8月31日から、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれている。
大島さんは作品制作による展覧会活動とともにNHKみんなのうた「ウメボシジンセイ」の作詞とアニメーション、Eテレおかあさんといっしょ「ポンヌフのたまご」「まほうのくつ」のアニメーション、「おもちゃのブルース」の作詞などを手掛けている。
2014(平成26)年には八戸市沿岸部を舞台にしたアニメーション「はちのへごっこ『ハマネコ』」の滞在制作を行った。カフェを営むハマネコとウミネコのカブの日常を描いたアニメーションで大島さんが企画・脚本・アニメ制作・作詞を行い、主題歌は南部町出身の坂本サトルさんが担当した。
作品展では「ハマネコ」の原画のほか、布や糸を使って描く大島さんが「縫い絵」と呼ぶ手法で作られた作品約60点を展示する。9月14日~16日の13時~15時には自分だけの縫い絵作品を制作する「縫い絵ワークショップ」も開催する。定員は各回8人で参加料は2,000円。要予約。
大島さんは「もともと布が好きで、小さい頃から針を動かしていた。布は紙と違って半立体。厚いものもあれば薄いものもある。絵の具と同じように重ねると色が変わったりもする。布に直接何かを描くこともできる。その質感や量感が面白い。アートという堅苦しい感じではなく、布の持つ柔らかな感じを楽しんでもらいたい」と話す。
会場を訪れていた40代の女性は「とてもすてき。一口に布と言ってもいろいろな表現ができるんだなと思った。ふわっとした感じがいい。ワークショップにも参加してみたい」と話していた。
開催時間は9時~18時。9月10日休館。入場無料。9月16日まで。