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八戸で日本酒「桃川」を楽しむ会 創業130周年と12年連続金賞受賞を記念

「桃川を楽しむ会」の様子

「桃川を楽しむ会」の様子

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 青森県おいらせ町の酒造会社「桃川」(おいらせ町上明堂)の創業130周年と全国新酒鑑評会での12年連続金賞受賞を記念したパーティー「桃川を楽しむ会」が9月6日、八戸パークホテル(八戸市吹上1)で開かれた。

中居林えんぶり組

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 同社は江戸時代からおいらせ町百石地区で続く清酒桃川を継承し1889(明治22)年に村井酒造店として創業。第二次世界大戦時は上北郡と下北郡の13の酒造業者の一つとして合併したが、1984(昭和59)年に「桃川」として法人化し独立。今年で130周年を迎えた。安定した品質が高く評価され数々の鑑評会で上位入賞するなど、青森県を代表する酒蔵として幅広い日本酒ファンから支持を集めている。

 同社では今年、大吟醸雫酒(しずくざけ)桃川が平成30酒造年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞。12年連続受賞の快挙となる。南部杜氏による酒造りを行っている全国約350の日本酒を審査する平成30酒造年度南部杜氏自醸(じじょう)清酒鑑評会では、69回連続で金賞を受賞した。

 イベントはこれらを記念して開催。会場では受賞した大吟醸雫酒桃川のほか、青森県産米「青天の霹靂」やワイン酵母を使った日本酒など、同社の商品と料理を提供した。「火入れ」という工程を経ていないフレッシュな味が特徴の「生酒(なまざけ)」が酒だるで振る舞われた。

 大吟醸雫酒桃川は製造過程のうち絞り方に特徴がある。一般的な製法では機械で圧力をかけて絞り出すが、同酒は「袋釣り」という製法を用いており、機械を用いずに落ちてくる雫を瓶に詰めている。袋釣りはもろみに圧力がかからないため、雑味の無い酒ができる。

 桃川取締役生産本部長の小泉光悦さんは「創業以来『愛と英知と想像を』を社是として品質第一で酒造りを続けてきた。今回は130周年を迎えるに当たり、感謝を込めて普段はなかなか飲めない酒も提供しようと開催した。大吟醸雫酒桃川は、ホタテやイカの刺し身などさっぱりしたものをさかなに、酒を主役にして楽しんでほしい」と話す。

 イベントにはこの生酒も楽しめるとあって、多くの日本酒ファンが詰め掛けた。余興では、中居林えんぶり組による舞の披露や、同社の日本酒が当たる抽選会なども行われ、参加者は同社の日本酒を飲み比べながら楽しんでいる様子だった。

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