八戸の伝統古武芸の「加賀美流騎馬打毬(かがみりゅうきばだきゅう)」をモデルにしたロボットコンテスト「『はっち流騎馬打毬』ロボコン大会」が来年2月11日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町、TEL 0178-22-8228)で開催される。
加賀美流騎馬打毬は八戸に伝わる青森県無形民俗文化財。紅白に分かれた騎馬武者がつえで毬(まり)を奪い合い点数を競う競技。現在は八戸市、宮内庁、山形市の3カ所のみにしか残っていない。
八戸はロボットコンテストが盛んな地域。市内の中学校の技術の時間に製作したロボットを、製作技術だけではなく、アイデアやデザインなども創意工夫して競う大会が行われている。
同大会は、八戸を訪れたアーティストユニットの「KOSUGE-16(こすげいちのじゅうろく)」が騎馬打毬に感銘を受け、八戸で盛んなロボットコンテストとの融合を着想したのがきっかけ。同ユニットは各地でからくり山車や紙相撲など古典的なものをモチーフにしたエンターテインメント性の高いアートプロジェクトを行っている。
大会は主催者が準備したロボットキットを使って行う。ロボットは左駆動部、右駆動部、毬をシュートするアーム部の3カ所をそれぞれが操作することから、息の合ったチームワークが勝利の鍵となりそうだ。
試合は、実際の騎馬打毬を縮小した細長いフィールドで行う予定。
参加希望者は3人以上1組で申し込む。大会前に行われるロボット製作ワークショップに1回以上参加できることが条件。大会参加費は1チーム1,000円(ワークショップ参加費、ロボット貸出費含む)
同大会担当者の同施設・渡邉曜平さんは「大会で使うロボットのキットは初心者や女性の方でも3時間ほどで組み立てられる。お手伝いもするので、気軽に申し込んでいただければ」と呼び掛ける。「地元の古武芸の加賀美流騎馬打毬に親しんでもらうきっかけになれば」とも。
応募締め切りは1月25日。申し込み問い合わせは同施設まで。