地域の施設を活用した「田舎の味」フェア「舘(たて)のやかた祭り」が10月6日、舘のやかた(八戸市南郷島守)で開かれた。
舘のやかたは「島守田園空間博物館」の構成施設の一つで移築されたかやぶき屋根の古民家。イベントは大久保地区観光農園の会と島守館農園運営本部が主催し、今年で10年目となる。
イベントでは地域住民の懇親を含めて、圏域の人を取り込んでの収穫祭が行われ、炉端を囲んで地元の「お母さん」手作りの「新米おにぎり&すいとんセット」や、この秋に収穫された地元の野菜や果物が振る舞われた。青森県のリンゴと言えば津軽地方のイメージが強いが、この日のリンゴはそのイメージを払拭するような大玉。無料試食オーナーでは現在地域で力を入れている「ワイン用のブドウ」の食べ比べも行われた。
古民家の中で子どもたちは見慣れぬ囲炉裏や時代がかった農具に興味津々で、天候にも恵まれ、隣接する芝生広場で元気に駆け回る姿も見られた。
朝もやの館会長の高橋夏男さんは「舘のやかた祭りは地域の親睦を兼ねながら毎年行っている。10月20日には『新そば祭り』という南郷地域全体のそば祭りがある。そちらの方にもぜひ遊びに来て、新そばを味わってほしい」と話す。
南郷新そば祭りは、山の楽校(同)会場と朝もやの館・舘のやかた会場は10月20日・27日開催。道の駅なんごう(南郷中野)会場は10月20日・26日・27日開催。