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八戸えんぶりで使う履物「つまご」を展示 伝統の技を後世に

石鉢さんが制作する「つまご」

石鉢さんが制作する「つまご」

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 中居林えんぶり組の石鉢勝憲さんが考案したビニール製の履物「つまご」が2月14日から、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で展示される。

 中居林えんぶり組では例年、手作りのつまごを履いて八戸えんぶりに参加している。つまごはわらでできた履物で、冬の雪道でも滑らず、保温性に優れているのが特徴。

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 制作を手掛けるのは、石鉢勝憲さん。石鉢さんは1944(昭和19)年生まれの75歳。前回の東京オリンピックが行われた1964(昭和39)年当時、東京に出稼ぎに出る人が多い中で地元に残り、同えんぶり組で藤九郎(太夫の主役)として活動していた。

 手作りのつまごを作り始めたのは25年ほど前。制作を依頼していた職人が制作を終えることになり、自らの手で制作することにした。試行錯誤を続ける中でビニール素材のロープが適していることを見つけ、ビニール製のつまごの制作が始まった。当時はわらで作ることが当たり前の時代。ビニールを使うことに反対の声もあったが制作を続けた。米のわらは品種改良の影響で茎が硬くなり、つまごには適さなかった。ビニール製のつまごはゴミが出ず洗濯可能で、長ければ10年ほど使い続けることもできるという。現在では他地域のえんぶり組から注文が入ることもあり、忙しい毎日を過ごす。

 今年は新たに、手のひらほどのサイズの小さなつまごを制作。青やピンク、緑など、鮮やかな色のロープで制作した。玄関先に飾ったり、赤ちゃんに履かせたりするなどして、つまごの文化を後世に残していきたいとしている。

 石鉢さんは「えんぶりの後継者も少なくなってきた。つまごの歴史がなくならないように、広めていきたい。子どもにも履かせて、『つまごはいいものだ』と思ってもらいたい」と話す。

 展示時間は9時~21時。入場無料。今月20日まで。

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