八戸学院大学演劇部の卒業公演が2月23日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれた。
この公演をもって、同部の中心人物で八学演劇部をけん引してきた前部長の長谷川華(通称=おはな)さんが卒業、就職のため八戸を離れることになる。長谷川さんは深浦町出身。八学大2年の2017(平成29)年4月に演劇部が発足、初代部長に。同年5月の八戸市公民館主催事業公演「あかつきぼし」に出演。以降、「はちのへ演劇祭」、「南郷アートプロジェクトくじらむら」、「酔っ払いに愛を」、市内の演劇団体の「大黒屋ぷろでゅーす」、「アクトプロジェクトToybox」、「まぐねっと.Com」などに出演、御当地ヒーロー阿弖流為(あてるい)ショー等にも出演。この3年間に出演した作品数は本人も覚えていないという。
この日のステージは第1部「君に贈るものがたり」、第2部「ヒーロー」から成る2部構成。幕間に、これまでの演劇活動のスライドショーも流し、観客と共にこれまでの歩みを振り返った。第1部では、演劇部以外の作品にも精力的に参加してきた「おはなさん」が、この3年の活動で知り合った「この人と一緒に作品を作りたい」と思った人々と共に作品を作り上げた。続く2部では八戸の演劇界に導いてくれた柾谷伸夫さんの作品を最後の締めくくりに据えた。会場には友人や、かつての共演者らの演劇関係者が詰め掛け、終演時は熱い歓声に包まれた。
長谷川さんは「卒業公演を終えて、寂しいようなうれしいような、いろいろな人が見に来てくれて、『華ちゃん、頑張ったね、また一緒に演ろうね』と言ってくれたのがうれしかった。ありがとうございました」と感謝の言葉を話す。
第1部作品の「君に贈るものがたり」のスピンオフ作品「とある夫婦の日常」はユーチューブで閲覧することができる。