東日本大震災の経験や教訓を後世に伝えるための「震災伝承看板(メモリアル看板)」が3月17日、八戸港フェリーターミナルに設置された。
看板は東北地方整備局、青森県、岩手県、宮城県、福島県、仙台市で構成する「東日本大震災メモリアル施設整備実行委員会」が設置。2017(平成29)年度から整備が進められ、これまでに11カ所に看板を設置する。
看板は訪問者がそれぞれの拠点を巡ることにより、震災の記憶と復興の軌跡に触れられるような内容になっている。本年度は八戸港フェリーターミナルのほか、岩手県釜石市、福島県新地町と相馬市に設置された。八戸港フェリーターミナルの看板「津波の教訓を生かした粘り強い防波堤・防潮堤」では、震災時の八戸港の被害状況などを紹介しているほか、復旧までの過程を日本語と英語で説明している。
国土交通省東北地方整備局八戸港湾・空港整備事務所企画課長の山谷教仁さんは「八戸港フェリーターミナルの看板は津波で破損した防潮堤を上空写真で紹介しているほか、その復旧までの様子を写真と文章で説明している。震災を経験と教訓を風化させず忘れずに後世に伝えていきたい」と話す。