新型コロナウイルスの感染拡大によって八戸市を観光する機会を失った消費者に八戸の魅力を届けようと、水産加工品を製造するマルヌシ(八戸市白銀2)は4月下旬から、期間限定で自社製品をオンライン販売する。
オンライン販売を開始したのは、同社が2018(平成30)年3月に発売したサバの缶詰シリーズ「八戸サバ缶バー」。八戸市を訪れる観光客に八戸前沖さばの魅力を知ってもらおうと、新しい土産品として開発。津軽海峡の塩、アヒージョ、ハバネロなど6種類を発売した。昨年3月には上北農産加工(十和田市)とコラボレーションした「スタミナ源たれ味」を新たに発売し、現在は全7種類を展開している。
缶詰は常温保存が可能で、同社営業担当者は「八戸市を訪れる観光客にも人気があり、手応えを感じていた」と振り返る。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって4月の売り上げが前年同月比で約9割減。これまでは八戸を訪れた際の土産にしてもらおうと店頭販売にこだわってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で八戸市を訪れる機会を失った消費者から通信販売を望む声が多く寄せられたため、オンライン販売を解禁した。
オンライン販売は新型コロナウイルスの影響が収束するまでの期間限定とする予定。販売は、自社の通販サイトで行う。
同社商品開発担当者は「これまでは実店舗での販売にこだわってきたが、青森訪れることができない人が多いので新型コロナウイルスが収束するまでの期間限定でオンライン販売に踏み切った。収束したら、ぜひ青森に遊びに来てほしい」と話す。
オンライン価格は各味500円。6,000円以上の購入で配送無料。