八戸市の多目的スタジオ「スペースベン」(八戸市柏崎)で7月17日、約5カ月ぶりとなる演劇公演が行われた。
公演は、八戸学院大学演劇部4年の高坂大誠さんの一人芝居。緊急事態宣言解除後、青森県内では初の演劇公演となる。
高坂さんは大学に入ってから演劇を始め、今年で4年目となる。部活内の活動だけではなく、八戸市内の演劇活動に積極的に加わり、10作以上の演劇公演に参加してきた。若手役者として期待され「参加しないか」と声を掛けられることも多い。
今回は、劇団「INTELVISTA」の加藤健太郎さんに声を掛けられ、加藤さん作の「コイの予感」を上演。こいのぼりのぬいぐるみと男性の掛け合いで、日常とSFが混ざったような内容を一人で演じた。
公演では新型コロナウイルス感染拡大対策として、来場者には入場前に検温・手指のアルコール消毒をしてもらい、マスクの着用を確認してから入場。会場内は客席間にビニールシートを設置し、席同士の距離を取るなどした。席は8席のみ。
高坂さんは「舞台上には自分一人しかいないが、役としては自分とこいのぼりのぬいぐるみがいる。一人芝居だけど新しい形の二人芝居となっている。自分の知り合いの演劇公演も続々と中止になり、生の舞台が少なくなってしまったので、今回久しぶりに演劇公演ができてうれしい。生だから楽しい部分もあるけれど、気を付けなければいけない部分もあるので、そこは意識してやりたい。このようなご時世だからこそ、演劇が皆さんにとっての娯楽や楽しみになってもらえれば。今後も活動を続けて、みなさんが楽しんでくれたらうれしい」と話す。