十和田のまちを美術館にするプロジェクト「Arts Towada」が10周年を迎えるのを記念した企画展「インター + プレイ」第1期が7月23日から、十和田市現代美術館で開かれている。
主会場となる十和田市現代美術館は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、4月11日から臨時休館。4月18日から開催予定だった同展も延期となった。同館は6月9日から営業を再開し、同展も約3カ月遅れてのスタートとなった。
展示は十和田市現代美術館館内のみにとどまらず、野外彫刻やまちなか展示、実験的音楽、ダンス公演も行われる。「インター + プレイ」展に先立って7月19日には、第1期出展者の松原慈(めぐみ)さんによるレクチャーパフォーマンスと、松原さんと同展キュレーターの金澤韻(こだま)さんとの対談を、ユーチューブでライブ配信した。
同館では感染予防対策として、手指の消毒を行い、券売機で買ったチケットも来館者が自身で半券を切り取り、所定のケースに落とし込む、駐車券も自分で取るなど、スタッフと来館者の接触を極力避けている。常設展の一部、「ボッレ・セートレ=無題 / デッド・スノー・ワールド・システム」は十分な換気ができないため現在は鑑賞できない。
同館広報の大谷紗絵さんは「『インター+プレイ』展を、3カ月遅れでようやくオープンすることができた。新型コロナウイルス対策はマスクの着用・消毒をお願いしている。今回の第1期は来年の8月29日までという長期間開催するので、皆さんが安心して足をお運びいただけるタイミングでお越しいただければ」と話す。
開館時間は9時~17時。月曜休館(月曜日が祝日の場合はその翌日)。8月3日・10日、11月2日は臨時開館。観覧料は企画展と常設展とセットで1,200円。企画展の個別料金は800円。2021年8月29日まで。