八戸グランドホテル(八戸市番町)顧問の高畑紀子さんが、短い言葉で相手を激励する「ペップトーク」の認定講師になった。
ペップは英語で元気、活力、活気を意味する言葉。ペップトークはもともとはアメリカで広まった考え方で、スポーツ選手を短い肯定的な言葉で激励することで前向きな結果をイメージさせ、力を引き出す。自身や相手を受け入れ、否定的な捉え方を肯定的な捉え方に変換し、熱い言葉、温かい言葉、優しい言葉で激励する。スポーツの現場のほか、職場、家庭、友人関係、地域社会など、人と人の交流のあるあらゆる場で用いることができるという。
日本ペップトーク普及協会(神奈川県川崎市)が認定制度を実施しており、全6段階。高畑さんは5段階目の「講師スピーカー」で、6段階目の「セミナーファシリテーター」を目指し、仕事の合間を縫いながら勉強を続けている。高畑さんがペップトークと出会ったのは2月。知人の紹介でペップトークを知り、仙台市や川崎市でのセミナーに参加。4月以降はオンラインで受講。5月中旬に認定試験に合格した。全国187人いるスピーカーのうち、青森県では初めての認定となる。
高畑さんは、航空会社系ホテルの開業に携わり、総支配人を務めた。2013(平成25)年からは八戸グランドホテルの総支配人に就任し、2014(平成26)年から顧問を務めている。2016(平成28)年には、ホテル業に携わってきた経験を生かしアンガーマネジメントやマナーなどの講師などを行うハイフィールド・クリエーションを設立。「シャイニング・スマイル(=輝く笑顔)」を自らのテーマに掲げて、マナー講師や社員研修などを行っている。7月から、ペップトークスピーカーとして活動を開始する。
高畑さんは「前向きな言葉で皆さんが心も表情もハッピーになるように、ペップトークを伝えていきたい」と話す。