青森県三沢市の住宅街にカフェ「自家焙煎(ばいせん)珈琲cogemame(コゲマメ)」(三沢市春日台)が6月にプレオープンし3カ月となった。
自宅兼店舗の店内は10坪の広さに約10席を用意する。店内には乳幼児連れ用の小上がり席もあり、子育て中の親でも利用可能となっている。貸出スタジオスペースを完備しヨガ教室が開かれる予定。大型ミラーも完備し、ダンスのレッスンなどにも対応する。
店主の工藤広太さんは青森市出身。趣味のコーヒーを楽しみながら、コーヒー関連のイベントの委員なども務めた。娘の小学校入学を機に妻のあゆみさんの地元三沢市に自宅兼店を構えた。
工藤さんは8年ほど前からコーヒーに興味を持ち、「津軽焦豆(つがるこげまめ)」の名称でインターネット上での情報発信をしていた。青森市で開催された青森コーヒーフェスティバルの委員としても活動。店舗を構えず、オリジナルブレンドを販売してきた。店名は三沢市で開業するに当たり、これまでの名称を残しつつ、南部地方の人々にもコーヒー文化を広げるために「コゲマメ」の響きを残し、アルファベット表記で「cogemame(コゲマメ)」とした。
工藤さんは仕入れから客への提供まで、一貫して丁寧に作業することを大切にしている。オリジナルブレンドはコロンビア、ブラジル、グァテマラから仕入れた豆を一粒一粒選定し、品質の良い豆だけを焙煎。焙煎後にもう一度選定作業を行う。注文後に抽出し客に提供している。香り豊かで甘みがあり、苦みを抑えた味が特徴だ。
主なメニューはブレンドコーヒー(500円)、アイスコーヒー、カフェラテ(600円)、エスプレッソトニック(650円)など。フードメニューはNYチーズケーキパイ、ふじりんごのパイ、大豆ミートパイ(350円)など。持ち帰り用のビーンズは「うちのブレンド」(100グラム700円)、ドリップバッグ(2個300円)などを用意する。
工藤さんは「住宅地の中で、靴を脱いで過ごすアットホームな空間を目指した。青森市や弘前市などではコーヒー文化が根付いている。県南地方でもコーヒー文化が根付くよう活動していきたい」と話す。
営業時間は10時~17時(土曜は16時まで)。日曜・祝日定休。