音楽集団「上々颱風(シャンシャンタイフーン)」の歌姫として活躍した白崎映美さんのソロコンサート「あいたいよ」が9月1日、八戸市公会堂文化ホールで開かれた。
昨年発売したセカンドアルバム「あほんだら」の発売記念ツアー「白崎映美&東北6県ろ~るショー!! セカンドCD発売記念 “あほんだら”Tour」で東北6県をツアーで回る予定が、コロナ禍で中止となった。「この状況だからこそ歌を届けたい」という思いでバンド形式ではなく歌い手と伴奏者の最低単位で、4カ所限定のツアーを行っている。
八戸での公演も15人編成のバンドではなくギターと歌の2人だけのツアー。白崎さんは劇団「風煉(ふうれん)ダンス」の音楽劇「まづろわぬ民」での2018(平成30)年10月以来、およそ2年ぶりの八戸への登場となる。
白崎さんは、白崎さんが八戸出身の作家・木村友祐さんの小説「イサの氾濫」との出合いに東北人の血がたぎり、「白崎映美&東北6県ろ~るショー!!」を結成。聖地とも言うべき八戸公演には木村友祐さんも駆け付け「イサの氾濫」を朗読するなど、思い入れがある。
今回の公演ではそれぞれの公演場所にちなんだ歌を歌うが、八戸公演では「八戸小唄」を歌い、創作日舞「風雅」の3人と共演した。木村友祐さんの実兄・造形作家の木村勝一さんが舞台装置を制作し公演を盛り上げた。「まづろわぬ民」で共演した南部町出身の女優・ダンサー中坪由紀子さんもダンスで参加した。
会場は3密を避けるため、座席数を約半分に抑え観客間の距離を保ち、入場時に検温と手指消毒をお願いした。大声を避けるため、白崎さんは「心の中でご唱和ください」と観客に呼び掛けた。
白崎さんは「今日はでっかい声では歌は一緒に歌えなかったけれど、次に会う時は大きい声を出して、もう汗ダラダラ流して、濃厚接触しまくりのライブでまた会いたいと思う」と八戸での再開を誓った。