9月の防災月間に合わせ八戸での過去の災害を振り返るミニパネル展「八戸の災害」が9月1日から、八戸市博物館(八戸市根城)で開かれている。
企画は2011(平成23)年の東日本大震災を契機に、2013(平成25)年から実施。八戸で起こった過去の災害を紹介している。今年のテーマは「風水害」。1736年8月に起こった大洪水と、1958(昭和33)年9月に起こった台風22号について、資料や写真を展示している。
1736年の大洪水では、馬淵川の水位が6メートル上昇したほか、現在の八戸市立図書館がある城下町西側では洪水が発生。死者3人を出した。当時の八戸藩の記録資料の写しも展示している。
1958年の台風22号では、建物の全壊9戸、半壊11戸、流出22戸、道路損壊20カ所などの被害が発生した。当時の八戸市類家の浸水の状況を写した写真も展示している。
無形展示資料室では、八戸地方で起こった主な大火、地震・津波、凶作・飢饉などの年表、八戸市立図書館所蔵の八戸藩の記録資料、八戸市が作成した洪水ハザードマップや津波に関する資料などを展示。八戸で起こった主な災害を振り返る。
八戸市博物館主査兼学芸員の野沢江梨華さんは「江戸時代の古文書、昭和の台風の写真などを展示している。この展示を通じて防災への意識を高めてほしい」と話す。
開館時間は9時~17時。期間中の休館日は9月14日・23日・28日。入館料は、一般=250円、大学生・高校生=150円、中学生・小学生=50円(八戸市内の小中学生は無料)。9月30日まで。