知的書評合戦「第7回 ビブリオバトルinハチノヘ」の予選会が9月12日、デーリー東北新聞社(八戸市城下)で開かれた。
ビブリオバトルはお気に入りの本を持ち寄って1人5分の持ち時間で紹介し合い、最も読みたくなった本を選ぶ書評コミュニケーションゲーム。予選会は高校生部門が6階メディアホール、大学生・一般A・B部門が1階デーリー東北ホールで行われ、各部門のチャンプ本が決定、11月14日に行われる決勝戦に進んだ。
高校生部門には青森、岩手両県から19人、大学生・一般部門には12人が出場し、持ち時間5分の中で自分の推薦する本について熱く紹介し、出場者・一般観戦者による投票の結果、各部門で「チャンプ本」に選ばれた5人が、11月14日に同社で開催される決勝戦に駒を進めた。
イベントは地元のデーリー東北新聞社が、八戸市が掲げる「本のまち八戸」に賛同し、活字媒体として活字文化の振興を図るために2014(平成26)年から開催。八戸学院大学(美保野)も、若者の活字離れの一助になればと共同開催している。
同新聞社地域ビジネス局事業部の是川育孝さんは「回を増すごとに、発表者の技術や戦術が進化している感じがある。初参加の方も上手にまとまっていて、決勝戦に期待が持てる。今回の予選会は、出場者、スタッフ、観客の皆さんに、新型コロナウイルス感染予防に協力してもらっての開催だったが、決勝戦も同様の協力をお願いしたい」と話す。
大学生・一般の部Aで決勝進出を決めた八戸東高校教諭の手嶋久敦さんは「学校でも生徒たちにビブリオバトルに参加を勧めている立場もあり、自分も参加したが、運よく今年も決勝に進めた。決勝では生徒とバトルをしてみたい」、大学生・一般の部で参加した大学生の稲垣有奈さんは「初めて出場し、緊張もしたが練習したことを精一杯出せて良かった。年長の参加者さんは、読むのではなく、話す感じで本の魅力を伝えていて参考になった。また参加したい」とそれぞれ話す。
決勝戦は11月14日13時から、デーリー東北6階メディアホールで行われる。観覧無料(要事前申し込み)。締め切りは11月2日。