八戸市中心街の「横丁」を舞台にさまざまなパフォーマンスを披露する「横丁オンリーユーシアター」が10月2日~4日に開かれた。
イベントは2009(平成21)年に始まり、ノスタルジックな横町を舞台にダンスや芝居などのパフォーマンスが行われる。パフォーマーは公募で選ばれた8組が参加。
今年は新型コロナウイルス感染予防策を講じて開催し、例年より席数を減らし入場者を制限。会場も通年より広めとし、密を避ける対策した。
2日目のマチニワ会場ではダンスパフォーマーの五十嵐結也さんが内丸親睦会制作の山車風台車で登場。北島三郎さんの「祭」に合わせて赤フン姿となり暴れ回り、他の出演者も交じり大賑(にぎ)わいとなった。「ダンディ」(長横町)では「外舘暢子feat. フォーチュンシアター」が小寺隆韶(りゅうしょう)作「サルビア」を昭和テイストたっぷりに熱演。ダンスユニット「開運姉妹」はマチニワを中心に回遊し、人と街に溶け込んでいた。男山ビル4Fの元駐車場スペースでは一番人気の女性ジャズダンス集団「DANCE WAG」がおなじみの白いマスク姿でユーモアを交えたダンスで観客を盛り上げた。
出演したふんどしダンサーの五十嵐結也さんは「今年で出演は2年目。八戸の印象は街の人たちが良い飯と酒がうまい。何より文化があるところにほれ込んでいて毎年楽しみにしている」、ダンスユニット開運姉妹の田畑真希さんは「開運姉妹は『貴方の運勢こじ開けます』というキャッチコピーの下、街中をハッピーにするために踊りながら街を闊歩(かっぽ)するというコンセプトで参加した」、ダンディで演劇公演を行った外舘暢子さんは「コロナ禍で開催できないかもしれないと思っていて、初日を迎えられてうれしい。オンリーユーシアターが継続していくのは、演劇人の支えになっているので、残り公演も楽しみたい」とそれぞれ話す。