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八戸・「すまもり中世の田んぼクラブ」が稲刈り 700年以上続く米作り伝える

すまもり中世の田んぼクラブ

すまもり中世の田んぼクラブ

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 地域おこし団体「すまもり中世の田んぼクラブ」が10月18日、八戸市南郷島守の田んぼで稲刈り作業を行った。

 同クラブは2014(平成26)年から活動を開始。700年以上続くといわれる米作りを多くの人に伝えることを主な目的に活動を続けている。

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 南郷島守地区での米作りの記録は、南部師之(もろゆき)公が八戸市根城に城を構えた1334年にさかのぼる。6人の有力農家が年貢を納めた記録が残り、巻(まき)地区と沢代(さわしろ)地区には鎌倉後期の水田跡と思われる場所があることが分かっているという。中世の水田跡が確認されているのは、岩手県一関市、大分県豊後高田(ぶんごたかだ)市と、南郷島守地区の3カ所のみ。島守地区では中世時代から現代まで絶えることなく米作りが続いてきたと考えられている。

 クラブでは、鎌倉時代の古文書に「すまもり」との記述があることから、クラブ名を「すまもり中世の田んぼクラブ」とし、島守地区の一角に田んぼを借りて田植え体験を行っている。例年は5月に田植え、10月には稲刈りの体験を行い、採れた米は参加者に分けているが、今年は新型コロナウイルスの影響により体験を中止し、中心メンバーの「村役人」のみで行った。例年は、古代米、あきたこまち、まっしぐらを作付けしている。

 10月18日に行われた稲刈りでは、村役人のメンバー約10人が農作業服に身を包み、和気あいあいとした空気の中で、鎌を使って刈り取り作業に汗を流した。作業の後は消防屯所に集まり、紫色の古代米を混ぜ込んだごはんでカレーライスを振る舞った。

 同クラブ村長の古舘光治(こうじ)さんは「中世から現在まで米を作り続けている場所は全国で3カ所しかない。島守地区で連綿と続いてきた米作りを多くの人に知ってもらうために、活動を続けていきたい」と話す。

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