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八戸・金入がパルコと東北6県の地場産品応援企画 ネットとリアルの強み生かし

「ミツロウラップ」

「ミツロウラップ」

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 金入(八戸市番町)とパルコ(東京都渋谷区)がインターネットと店舗販売の強みを生かし東北地方の伝統工芸品や地域産品を応援する「#スタンドバイ東北」を10月21日、始めた。

 「#スタンドバイ東北」では金入が仙台パルコ(宮城県仙台市)館内で運営する店舗「東北スタンダードマーケット」を通して出会った東北の品々を、パルコが運営するクラウドファンディングサイト「BOOSTER(ブースター)」で広く発信。仙台パルコ店内では実店舗の強みを生かして周知を図る。「スタンドバイ」には、「準備万端」と「そばに立って応援する」の2つの意味を込めた。

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 10月21日に特設サイトを立ち上げ、3つのプロジェクトを紹介。クラウドファンディング形式で支援を募り、支援者には返礼品が送られる。現在は「ミツロウラップ(宮城県丸森町)」、「あおもりアッテラ!(八戸市)」、「ミニフジコ(三戸町)」を取り上げている。開発の裏側を紹介するストーリーを掲載することで、支援者の思いを知ることができるよう工夫した。このうち「ミツロウラップ」は、丸森町のアーティストグループ「マメムギ モリノナカ」が2019年10月から制作している蜜ろう製のラップ。同町産の蜜ろうを使った天然素材のラップで、抗菌性や保温性に優れ、洗えば繰り返し使えるという。

 企画に至った経緯には東日本大震災と新型コロナウイルスがある。金入は2010(平成22)年から東北地方の伝統工芸や地域産品の分野で活動する人々を支えようと、自社の店舗や通信販売で東北地方に特化した商品を取り扱ってきた。事業を始めてすぐの2011(平成23)年に東日本大震災が発生し、逆境の中でも立ち上がろうとする東北の人々を支えてきた。震災から間もなく10年となる今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で「仙台七夕まつり」が中止に。コロナ禍の中でも東北を支援しようと、2019年の七夕祭りで使用された七夕飾りを再利用した風鈴や短冊を制作する企画をBOOSTER上で展開し、目標金額を超える支援が寄せられた。この成功を受けて「#スタンドバイ東北」の企画に至った。

 金入社長の金入健雄さんは「短期的には大きな収益にはつながらないが、長い期間をかけて関係を重ねながら東北の魅力を発見し、地域コミュニティの一員として発信していきたい。コロナウイルスの影響で大変な状況だが、地産品を作る地域の人々の姿や、立ち上がろうとする姿を見てもらい、地域のものを楽しく使ってもらえる文化が広まっていけばよいと思っている」と話す。

 今後も東北地方の伝統工芸品や地域産品を取り上げ、企画を展開していく予定。

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