JR八戸線陸奥湊駅近くに地元の住民がボランティアで「陸奥湊観光案内所」(八戸市湊町)を10月17日、オープンした。
これまで同駅にあった観光案内所が9月下旬で閉鎖となり、陸奥湊駅通り地区まちづくり協議会(駒井庄三郎会長)が中心となり新たに観光案内所を開設した。同駅周辺では駅前にある八戸市営魚菜小売市場が来年、改修工事及び建物が閉鎖となる。観光案内所は同小売市場のほぼ向かい側の近江市場内に移転開設となる。
観光案内所には案内役のボランティアの住民が常駐するほか、休憩スペースも設けコーヒーも販売する。オープン日にはオリジナルレシピの八戸せんべい汁や濃厚煮干しラーメンも販売。今後は不定期に市営魚菜小売市場内で「陸奥湊キッチンの日」の開催を予定する。現在は青森県内の新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催を見合わせている。
運営リーダーの角邦子さんは「以前は駅の中でやっていたが近江市場に移った。今は新型コロナウイルスの影響で観光客の方が来ていないというのがちょっと寂しい。地元の方に来ていただけるよう話題を盛り上げている。さらに若い方にも来ていただきたい」と話す。
同協議会企画広報コーディネーターの大粒來里紗さんは「魚菜市場が来年、改修工事に入る。その期間店子さんたちがばらけてしまうのを防ぎたかった。観光案内所を通じて皆さんに陸奥湊を案内していただきたいとお誘いしたのがきっかけ。これからこの通りも少しずつ変わっていくと思うが、その時にこの通りをもっと楽しんで貰えるようないろんな仕掛けをしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は5時~12時。日曜、第2土曜定休。入場無料。