消防職員が日頃の業務に対する提言や取り組むべき課題などについて発表する「令和2年度消防職員意見発表会」が11月26日、八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部(八戸市田向)で開かれた。
意見発表会は業務に対する提言や取り組むべき課題などについて自由に発表し、職員の知識の向上と意識高揚を図ることを目的として毎年行っている。今年は9人の職員が出場し、制限時間5分の中でコロナ禍での避難方法や住宅用火災警報器のさらなる普及方法、高齢者の命を火災から守る方法などについてそれぞれの意見を発表した。
優秀賞に輝いた「防災ポイント119」という演題で発表した三戸消防署 田子分署の消防士・澁谷悠平さんは、災害の記憶や防災訓練等に参加した経験が薄れてしまわないように継続して参加してもらうための取り組みとして、訓練に参加するなどの防災活動「防活」をすることで専用アプリにポイントがたまり、それをガソリンスタンドやドラッグストアなどでの買い物に使えるというアイデアを提案した。
澁谷さんは「まさか自分がという気持ちが強い。気持ちをしっかり入れて伝えるということだけを考えて臨んだ。同僚や先輩たちが練習に付き合ってくれたのでがんばらなければと思っていた。県大会や東北大会でも優秀賞を獲得して全国を目指したい」と意気込む。
澁谷さんは来年2月11日に青森市で開催される県大会に八戸地区代表として出場する。
八戸市のコミュニティ放送局「BeFM」で優秀賞の澁谷さんと努力賞を受賞した2人の発表とインタビューの模様を特別番組として、12月10日11時からと、14日の15時から30分間にわたって放送する。