アカデミックトーク「テラヤマがオリンピックに参加していた!? 寺山修司記念館企画展『オリンピックと寺山修司』解説」が1月10日、八戸ブックセンター(八戸市六日町)で開かれた。
八戸ブックセンターで開館当初から開催されているアカデミックトーク。今回は三沢市寺山修司記念館とのコラボレーションで同館学芸員の広瀬有紀さんをゲスト講師に招いた。
会場となった読書会ルームには10数人の市民が集まった。参加者はプロジェクタースクリーンに投影された画像を見ながら熱心に聞き入っていた。途中休憩を挟んでの後半では寺山修司記念館の紹介や寺山修司の年譜、記念館で上映されている寺山の動画映像が映された。先日の大雪に埋もれた記念館の映像には笑いが起こった。寺山修司が八戸市で暮らしていたことを広瀬さんが話すと会場からは驚きの声が漏れた。寺山修司は1年ほど八戸市に住んでいたとされ、記念館ではさらに詳しい情報を求めている。
広瀬さんは「表現者としての寺山が、スポーツの祭典であるオリンピックと、そんなに関係があるのか一致しない方も多いと思う。実は密接な関りがあったのが1972年のミュンヘンオリンピック。それを皆さんに知って欲しくて、この企画展を開催した。今日のアカデミックトークでは、その企画展の解説だけでなく、オリンピックと芸術のつながりも、寺山以外にも派生して話した」と話す。「企画展『オリンピックと寺山修司』は3月31日まで開催している。そちらもご覧いただきたいと思う」とも。
寺山修司記念館の開館時間は9時~17時。入館料は。一般=550円、高校生大学生=110円、小中学生=60円(土曜は中学生以下無料)。月曜定休(祝日の場合は翌日)。特別企画展2020 vol.2「オリンピックと寺山修司」(第2期)は3月31日まで。