八戸市立種差小学校(八戸市鮫町)の地域学習プログラムの成果展「種差の宝をMIRAIへつなぐ」が3月1日から、種差海岸インフォメーションセンター(八戸市鮫町)で開かれている。
先人たちの活動と、子どもたちの活動を並べることにより、種差小学校と、種差海岸インフォメーションセンターのつながりを深め、より一層の地域連携を図る。同小の地域についての学習「種小タイム」の成果をパネルで展示する。
展示は4枚の壁面に「種差の景観を守ってきた人たち」「種差小学校の歴史」「種差小学校の地域学習プログラム」「いま、そしてこれから種差の景観を守っていく人たち」をテーマに展示する。展示を通じて三陸復興国立公園の種差・階上エリアの保全・利活用を考え持続可能な運営につなげていく。
同センターを運営するACTY理事長の町田直子さんは「世界に誇れる種差の景観、大自然は昔から守ってくれた人たちがいてこそ、それを私たちが引き継いで、今また地元の小学生たちがそんな思いを胸に勉強しているのを見て、とてもうれしく思う」、同校校長の宍戸義彦さんは「学校としては、種差を知って、種差を好きになる、地域に愛着と誇りを持った子供を育てたい、という思いがある。子どもたちは外へ出ていろいろな人に話を聞いたりして、生き生きと活動している。私自身も、種差や学校の歴史を調べて、地域の伝統を感じられた年だった」とそれぞれ話す。
学習の成果を展示した同小6年の深川結豊(ゆいと)君は「地球温暖化について調べた。海面上昇や気温の変化、プラスチックごみが、どう地球温暖化につながっていくのか。その結果、地球温暖化はもう目の前に迫ってきていることがわかったので、それをどう食い止めるのかを考えていきたい」、同成田匠吾(しょうご)君は「絶滅危惧種について調べた。プラスチックでどんな動物に影響があるのか、環境に影響が出たあと、それが動物にどう影響してくるのか、いろんな動物が環境の悪影響で亡くなっているので、それをどうすれば減らせるのかを考えていきたい」と話す。
開館時間は9時~16時(4月~11月は17時まで)。展示は4月30日まで。