障がいのある人がつづった詩に込められた思いを、有名人やアーティストがハートをモチーフにアート作品で表現した作品展「NHKハート展2020 DIVE TO HEART!」が3月12日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で始まった。
同展は詩とアートを組み合わせた展覧会で、1994(平成6)年に始まり今回で25回目。全国の会場を巡回し、八戸では9回目の開催となる。障がいのある人も無い人も互いに理解し合い「共に生きる」ことを目指して八戸市とNHK青森放送局などが共催する。
同展では障がいのある人がつづった詩を、ボランティアで参加したアーティストや著名人が「ハート」をモチーフにアート作品で表現する。全国3419編の作品の中から選ばれた50編の詩を50点のアート作品で表現し、新たなアートの世界をつくり出す。それぞれの詩には、日常の何気ない暮らしの中で感じる喜びや悲しみ、怒り、ドキドキ、わくわくなど、各作詩者のいろいろな思いが率直に表現されている。詩の世界の中に飛び込み、詩が持つ力強さや躍動感に触れ、そこにある新しい発見との出合いも楽しみの一つ。
会場では来場者には、マスクの着用、入り口で手指の消毒、検温をお願い。会場スタッフもマスク、フェースシールド、手袋の着用をし、感染症予防対策を行っている。
八戸市福祉部障がい福祉課長の鈴木伸尚(のぶひさ)さんは「NHKハート展は、障がいのある方への関心と理解を深めるための催し。障がいのある方が、広く文化活動に参加することを促進するという目的で、NHKが開催している。新型コロナウイルス感染症核拡大の影響で、本年度は巡回展を行わないと聞いていたが、昨年秋ごろに巡回展を開催したいという話をいただき、今年度も無事に開催することになった。会場内は、感染症予防対策をしっかり行っている。ぜひ見に来ていただければと」と話す。
開催時間は9時~21時(23日は16時まで)。入場無料。今月23日まで。