珍しい色や柄のマコガレイが3月14日、八戸市水産科学館マリエント(八戸市鮫町)に仲間入りし展示されている。
新たに仲間入りしたマコガレイは小川原湖で見つかったもの。腹の部分の上半分が白、下半分が表面と同じグレー色のツートンカラーになっている。マコガレイは通常、背の部分がグレー色、腹の部分が白色だが、腹の部分が二色になっているものは珍しいという。
このカレイは五戸町在住の来館者から寄贈されたもの。来館者が3月13日に六ヶ所村の小川原湖沿いで釣りをしていたところ、偶然釣れた。南北に長い小川原湖は北側の高瀬川を介して太平洋に繋がっており、海水と淡水が混じり合う「汽水域(きすいいき)」があるため、海水魚も見られるという。マコガレイのほかにボラなどを見ることもある。高瀬川から離れた南側では海水魚は見られない。
カレイは水底に腹をつけて過ごすことが多い。このマコガレイもなかなか腹の部分を見せてくれないが、根気よく待っていれば時折水中を泳ぎ腹の部分を見ることができる。
同館職員の深川純子さんは「小川原湖で釣りをしていた方から寄贈いただいた。腹の模様が珍しいので、ぜひ見に来てほしい」と来館を呼び掛ける。新型コロナウイルス感染予防のため、来館者にはマスクの着用、入館時の検温、手指の消毒を呼び掛けている。
同館では、春休みシーズンに向けた企画を開催予定。3月28日までは、東日本大震災写真展を開催。同20日からは、青森県栽培漁業振興協会の協力による企画「青森県“つくり育てる漁業”への挑戦展」を開催。稚魚が泳ぎ回る姿を間近で見ることができる。4月25日まで。
開館時間は9時~17時。観覧料は、一般=300円、高校生=200円、小中学生=100円、シニア(65歳以上)=150円、未就学児無料。