食品製造販売業「味の海翁堂(かいおうどう)」(八戸市岬台)がスッポン養殖や加工品販売を行っている「東北すっぽんファーム」と八戸工業大学と共同でスッポンの粉末を練り込んだ「すっぽん鍋風南部せんべい」を開発し、4月16日から販売している。
東北すっぽんファームと八戸工業大学は、養殖スッポンの成育技術などの共同研究に取り組んでいて、その一環としてスッポンを使った新しい商品開発ができないかと模索。南部せんべいの製造販売を手掛ける味の海翁堂に相談し、昨年の春から商品開発がスタートした。
共同開発した「すっぽん鍋風南部せんべい」は、すっぽん鍋のようなしょうゆ味がベースで、そのままでも食べられるほか、せんべい汁や鍋料理に入れてつるつるモチモチとした食感を楽しめる。天ぷらやピザなどにもアレンジできる。
東北すっぽんファーム社長の甲地慎一さんは「スッポンという少し高級な食材にはなるが、栄養の源ですので、ぜひ食べて元気になっていただきたい。今後、スッポンの活用の広がりにも期待している」、八戸工業大学感性デザイン学部助教授の宇野あずささんは「亀甲模様や市松模様など高級感のあるパッケージとプチ袋のような形態にすることによって、受け取った方も渡す方も喜んでいただけるように心がけた」とそれぞれ話す。
味の海翁堂社長の槙一郎さんは「そのまま食べてもおいしいが、鍋料理に入れるのもお勧め。せんべいのつるつるモチモチの食感を楽しんでいただきたい」と話す。
1袋2枚入りで324円。パッケージのデザインは亀甲模様や市松模様など3種類。現在は味の海扇堂のオンラインストアから購入できる。今後、八戸市内の小売店など販路を広げる予定。