八戸前沖で水揚げされた天然トラフグを楽しむイベント「八戸前沖ふぐ福まつり!」が5月1日から開かれている。
イベントは今回で8回目。三陸沖や八戸沖は天然トラフグの宝庫でありながら、地元では食べる習慣がほとんど無く、水揚げされたトラフグのほとんどが中央などに流れている。八戸市内の日本料理店の有志で作る「芽生(めばえ)会」では、そのトラフグに注目し地産地消を進め新たな食の魅力の創出も狙う。
イベントには八戸市8店、青森市2店の計10店が参加。5,500円からの定額で天然トラフグのコース料理を楽しむことができる。新型コロナウイルス感染対策を考慮し全店個室対応となる。来店をためらう人のためにフグ料理の宅配「福宅(ふくたく)」も開催。家庭で各店の味を楽しむことができる。
当初は八戸圏域のアンテナショップ「8base」(東京都千代田区)でも関連した期間限定特別企画を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。
芽生会会長の竹中亨考さんは「8年目ということで、少しでも多くの天然トラフグをお客様に味わっていただきたい。コロナ禍で自粛が続く中、外食が難しい時期であるとは思う。その中で月1回でもまた何かの記念日にでも、宅配という手もありますので賞味いただき、この八戸市のふぐの魅力を判っていただけるお客さまがいれば私たちもやり甲斐がある」と話す。「コロナ禍前は東京から新幹線で八戸に訪れフグコースを堪能し、八食センターでフグをおみやげで購入して、それでも東京で食べるよりも安いというお客さまもいた」とも。
6月26日まで。コースや宅配は原則3日前までの予約だが、店により当日予約が可能な場合もある。