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八戸市在住の会社員、設計ソフトコンテストで新人賞と奨励賞 まちづくりにも意欲

新人賞と奨励賞を受賞したアンジェリカ・ワンさん

新人賞と奨励賞を受賞したアンジェリカ・ワンさん

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 八戸市在住の会社員アンジェリカ・ワンさんがこのほど、造園設計などに用いられる設計ソフト「RIKCAD(リックキャド)」を使用したコンテスト「リックパースコンテスト2021」で新人賞と奨励賞を受賞した。

アンジェリカ・ワンさん受賞作品

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 ワンさんは米国オレゴン州ポートランド出身。昨年9月までの3年間、八戸国際交流協会の国際交流員として活動していた。退職後すぐに、青森県南地域で造園業などを手掛けるみちのく庭園(八戸市河原木)に入社。リックパースコンテストには上司の勧めで挑戦した。12月~1月の作品募集に向けて急ピッチで作品制作にあたり、新人賞と奨励賞を手にした。

 作品では、八戸市中心街の広場横の空き地を想定した市民の憩いの場を設計。歩行路には防腐加工を施した青森県産杉を敷き詰め、丸みのある階段で浮遊感を演出。階段の奥にもう一つ広場を設け、ブランコのように揺れる椅子を配置した。広場や空き地の奥にある店舗などとの一体感も持たせた。八戸三社大祭などの祭りやイベントの際にも生かせる場所をイメージしたという。

 ワンさんは幼いころから自然や植物に関心があり、都市計画に関わる仕事がしたいと考えていた。国際交流員退職後も日本に住み続けたいと考え、同社に入社。造園や設計などの経験はなかったが、国際交流員として八戸市のまちづくりに関わってきた経験や上司のアドバイスを活かしながら作品の制作を続けた。

 ワンさんは「途中であきらめそうになったが、追い込まれてからアイディアが浮かんできた」と振り返る。「3か月で考えたので賞をもらえるとは思っていなかった。これからも自然を大事にして、八戸をもっとすてきな場所にしたい」とも。

 今後も八戸市に住み続け、日本語を身に付けながら、駅や公園、保育施設など人が集う場所の設計を通して八戸のまちづくりに関わっていきたいと目を輝かせる。

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