八戸市を活動拠点とするアジアリーグ・アイスホッケーチームの東北フリーブレイズが、市内全小学生にチームのロゴ入りキャップを寄贈する。

　東北フリーブレイズは2009-2010シーズンからアジアリーグに参入し、9月開幕予定の今シーズンで13シーズン目を迎える。昨シーズンからはホームアリーナを八戸駅西口のFLAT HACHIONOHE（八戸市尻内町）に移転。コロナ禍のため国内5チームによって争われるリーグ戦「ジャパンカップ」の開幕に向けてトレーニングを積み重ねている。フリーブレイズはチーム設立当初から、学校や施設への訪問やスケート教室など子どもたちとの交流やアイスホッケーの普及活動を継続して行っている。

　フリーブレイズでは新たな取り組みとして、地域がチームと一体となってさらに応援に機運を盛り上げていくための「フリーブレイズキャップ アクション」を展開。この活動は八戸市内の小学校全ての児童にフリーブレイズのロゴがデザインされたキャップを配布し、子ども達の元気な活動を通じて、八戸市内を活気づけ、より多くの子どもたちや市民にチームを知ってもらい、応援もしてもらうことを狙った取り組み。市内全42校のおよそ1万700人に配布する。

　8月11日には、若林クリス総監督と大宮良選手とシモンデニー選手が小林眞八戸市長を表敬訪問し活動を報告した。若林総監督は「地域を盛り上げて日本一のアイスホッケータウンを目指したい」と抱負を話し、小林市長は「多くのこどもたちにすばらしい試合を観てもらって、ぜひ将来選手を目指してもらえるようがんばってほしい」と活動への期待を寄せた。

　訪問後の取材に大宮選手は「選手としても地域貢献活動やこどもたちが喜ぶイベントを企画して、地域を盛り上げていきたい」、デニー選手は「私もこどものころにプロの選手に会ったり買ったグッズ着たりすることで憧れて応援するようになった。試合を観てもらって、アイスホッケーの素晴らしさを体感して、フリーブレイズを応援したりアイスホッケーを始めたりするきっかけに繋がったらうれしい」とそれぞれ話した。

　フリーブレイズではFLAT HACHINOHEに程近い西園小学校で24日に、三条小学校で27日に、それぞれキャップの贈呈式を行う予定。