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八戸市美術館が開館前に内部を一般公開 来年以降の展示予定も発表

八戸市美術館一般公開

八戸市美術館一般公開

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 11月3日に開館する八戸市美術館(八戸市番町)が8月8日、プレイベント「開館まで88日!カウントアップイベント」を開催し美術館内部を一般公開した。

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 プレイベントでは市民が館内を自由に見学したほか、仙台フィルハーモニー管弦楽団のミニコンサートや美術館館長の佐藤慎也さんとスタッフによるトークイベント「美術館のプロローグ」なども行われた。イベントは換気や手指の消毒などの感染症対策を行い、時間を区切って行われ、各回に定員も設けた。

 イベントに合わせ同美術館は、来年予定している展覧会のラインアップを発表。開館記念「ギフト、ギフト、」以降の企画として、八戸市美術館が収蔵している美術作品の作品展や、青森県三戸町出身の漫画家・馬場のぼるさんに関する展示や、八戸で数年かけて作品を撮影してきた佐藤時啓さんをテーマとした展覧会を予定している。

 来年3月の開催を予定する「八戸市美術館コレクション」では、約5年ぶりに八戸市美術館のコレクションを展示。コレクションの歴史、土地・人とのつながりを紹介し、これまで、そしてこれからのコレクションを考える展覧会とする。

 来年7月に予定する「まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」では絵本「11ぴきのねこ」シリーズで知られる、三戸町出身の馬場のぼる(漫画家)さんがテーマ。絵本や漫画の仕事に加え、50年分のスケッチブック、交友関係、楽しみのために制作したタブローや立体作品などを紹介。漫画に熱中していた青少年時代の作品や資料、中学生の頃を振り返って描いた自伝漫画などを通してルーツをたどる。

 来年10月下旬の開催を予定する「佐藤時啓展 八戸マジック・ランタン-幽(かす)かな光-(仮)」では写真家の佐藤時啓さんが、2016(平成28)年度から八戸に通い、撮影した写真を展示。マジック・ランタン(幻灯機)などの光学装置をテーマにした作品や、最新の技術を使用した作品など、カメラや写真に関する様々な現象を利用した作品の展示を行う。

 館長の佐藤さんは「みなさんがここへ来て、自ら美術をめぐる活動を行うことができる場所になってほしい。現代の美術は様々な広がりを見せていて、さまざまな形を持っている。これまでの技術とここで生まれていくこれからの技術と、この街で生活する人がここで出会って、つながっていくことを目指す」と期待を寄せる。「八戸市美術館は、みんなが参加して楽しめる展覧会やプロジェクトを開催しながら、わくわくするような100年後の八戸を目指す」とも。

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