見る・遊ぶ

十和田市現代美術館でダンスパフォーマンス「夜の美術館の夏祭り」 三本木小唄も

「スタンディング・ウーマン」と三本木小唄

「スタンディング・ウーマン」と三本木小唄

  • 19

  •  

 夜の美術館でパフォーマンスを行う「Arts Towada 十周年記念『インター + プレイ』展 第1期問題行動トリオ パフォーマンス『夜の美術館の夏祭り』」が8月8日~9日、十和田市現代美術館(十和田市西二番町)で開かれた。

問題行動トリオのパフォーマンス

[広告]

 問題行動トリオは作曲家・ピアニストの野村誠さん、ジャワ舞踏家の佐久間新さん、振付家・ダンサーの砂連尾理さんの3人で構成する。野村さんは滋賀からリモートで参加し、モニター越しに鍵盤ハーモニカで生演奏した。

 第1期での公演は昨年6月に予定されていたがコロナ禍で延期となっていた。地元市民との交流イベントも企画されていたが、これも中止となり、今回感染症対策をした上で人員限定のイベントとして開催した。

 当日は小学生から年配の人まで15人が参加。美術館内のカフェで受け付けを済ませた参加者は、十和田市の俗謡「三本木小唄」とのコラボレーションの予定もあったがコロナ禍で取りやめになった経緯から、三本木小唄普及委員会の2人の講師から簡単なレクチャーを受けた。「パフォーマンス会場への移動は踊りながら」という趣向で、参加者はリモートでの野村さんの演奏に合わせ講師を先導に一列になって移動、その後ろを運営スタッフも踊りながら付いていった。同館での名物展示である4メートル近い大型展示物「スタンディング・ウーマン」の周囲を参加者全員で踊る盆踊り風のパフォーマンスも行われた。

 屋外のダンサーの映像をプロジェクションにて展開したり参加者のリクエストでダンサーの動きを変えたり、屋外へ出たダンサーの窓越しの振り付けや身体を密着させてのパフォーマンスなどさまざまなダンスに観客は圧倒されていた。

 砂連尾さんは「十和田の温かいお客さんに迎えられて、こういう状況でいろんなことを感じられて共有できた舞台になったので本当に良かった」、佐久間さんは「コロナの中でも工夫すればダンスが出来るかなということで、なんとか終えたという気持ち」、野村さんは「リモートで滋賀から参加した。離れたところから十和田の人たちを観ながら演奏したが、それに合わせて皆さんが踊っている姿が見ることができて嬉しかった」とトリオの3人はそれぞれ話す。

 同館広報の大谷紗絵さんは「『インター + プレイ』展 第2期は9月18日から開催となる。問題行動トリオのパフォーマンスは9月25日、26日にも予定している。そちらも楽しみにしてほしい」と来館を呼び掛ける。

(8月30日:追記)新型コロナウイルス感染拡大防止のため、十和田市現代美術館は9月1日~30日まで臨時休館となります。9月10日に予定されていた市民無料デーと常設展ギャラリーツアーは中止、9月25日・26日に予定されていた問題行動トリオパフォーマンスは延期となります。

  • はてなブックマークに追加

八戸経済新聞VOTE

八戸経済新聞で知りたい情報は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース