八戸市教育委員会が勧める「マイブック推進事業」の一環として学校司書や講師がおすすめの本を紹介する「出張ブックトーク」が現在、八戸市内の小学校で始まっている。
八戸市教育委員会では、八戸市の市立小学校と県立特別支援学校小学部に在籍する全ての児童に、市内書店で使用できる1人2,000円分の「マイブッククーポン」を配布し、自ら本を選び購入する体験を通して、読書に親しむ環境をつくることを目的とした「マイブック推進事業」を実施している。
今年度で4年目を迎えるブックトークも、初年度は16回の開催だったが今年度は103回を予定する。
8月26日には八戸小学校(八戸市長根3)で開催され、八戸小学校を含めて市内5校の学校司書を担当する澤頭朋弥さんが、「おすすめブックリスト」に掲載されている図書をわかりやすく、かつ児童たちがストーリーの続きを読みたくなるように楽しく紹介。こどもたちも興味深く話に耳を傾けていた。その後で、児童たちにお気に入りの本を探させ、児童たちがその本のおもしろかったポイントなどをクラスメートに発表していた。
澤頭さんはこの活動の目的について「本が好きな子にも苦手な子にも本の続きが気になったり、本を読んでみたくなったりするように紹介するよう心掛けている。本に興味を持ってもらい、親子で書店に足を運んで、どれを買おうか迷う楽しさも体験してほしい。たくさん迷って好きな本を選んでほしい」と話す。
参加した6年生の女子児童は「今まで知らなかった本などを、楽しみ方をまじえて紹介してもらってこれから読んでみたいと思う本がたくさん見つかった。本を読んでいるといろいろな表現の仕方を覚えることができるし、同じ本をまたあらためて読んでみても違った視点で楽しめるのが面白い」と読書の魅力を話していた。
ブッククーポンは市内11の書店で9月末まで使用可能。