北海道・北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産登録を記念した横断幕が9月、八戸市立是川小学校(八戸市是川4)にお目見えした。
通りに面したフェンスに設置された長さ7メートル、縦70センチの横断幕には、祝「是川縄文」世界遺産登録決定 是川石器時代遺跡の文字と、八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館のマスコットキャラクターいのるんがプリントされている。
同校では毎年是川縄文館で縄文に関する学習を実施。今年は4、5年生は土器を制作。1、2、3年生は勾玉作り体験を予定している。6年生は9月に土器制作を予定していたが、感染拡大の影響で現地での体験を中止し、是川縄文館のボランティアとオンラインで中継をつなぎ、学校で土器制作体験を実施した。
新型コロナウイルスの影響が地域社会に広がる中、是川石器時代遺跡の世界遺産登録は同校にとって明るいニュースだった。9月17日には八戸公園への遠足を予定していたが、青森県内での感染拡大の影響で中止。横断幕は代替イベントとして校内で実施したウォークラリーイベントで147人の児童に披露された。
大通り沿いに設置された横断幕は、学校向かいの是川中央公園やバス停からも良く見え、児童達が毎日の登下校で目にするほか、地域住民やバス利用者からも好評だという。
同校校長の佐々木宏恵さんは「お祝いの気持ちを地域の皆さんにも伝えようと思い、設置した。ぜひ、是川を訪れた際に見て、一緒にお祝いしてもらえればうれしい」と呼び掛ける。