酒造会社「八戸酒造」(八戸市湊町)が国内外のコンテストで最も評価された酒蔵を選ぶ「世界酒蔵ランキング2021」で第1位になった。
世界酒蔵ランキングは、酒文化研究所などで構成する実行委員会が主催し、国内外でこの1年間に開催された日本酒コンテストの入賞実績をポイント化したもの。「日本酒はどれを選べばいいか分からない」といった声に対して、商品選びの材料を提供することを目的としている。
ランキングの決定方法は「全国新酒鑑評会」や「全国熱燗(あつかん)コンテスト」、「WGO(ワイングラスでおいしい日本酒アワード)」など全6つのコンテストを対象に、金賞を受賞すると50ポイント、銀賞30ポイントと換算し酒蔵ごとに合計していく。この結果、八戸酒造が1255ポイントを獲得し、国内外643の酒蔵の頂点に立った。八戸酒造は「特別純米」が全国熱燗コンテストで最高金賞、KURA MASTERでプラチナ賞、全米日本酒鑑評会で金賞など多くのコンテストで最高賞を受賞した。
2019年の3位、2020年の2位からの念願の「世界一」について、八戸酒造の常務・駒井伸介さんは「大変うれしく思う。コンテストによって審査員の好みも変わってくるが、われわれが目指しているフレッシュでフルーティーできれいな酒質を重視した酒造りが評価につながったのでは。栄誉ある賞に恥じないように継続していい酒を造り続けて、皆さんに手に取ってもらいたい」と喜びを語っている。