八戸市を代表する朝市「館鼻岸壁朝市」の雰囲気を年末年始の帰省客にも楽しんでもらおうと1月2日・3日・4日、八戸駅に隣接するユートリー(八戸市一番町)で「ユートリー新春朝市」が行われた。
例年3月から12月まで毎週日曜に館鼻岸壁で行われる館鼻岸壁朝市は、長さ約800メートルの岸壁に約300の店が立ち並ぶ朝市で、青森県の観光の目玉にもなっている。ユートリー新春朝市は、古里を離れて生活している人たちに少しでも朝市の雰囲気を味わってもらおうと開催してきたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で開催を見送った。
2年ぶりの開催となったユートリー前の会場には、名物の「しおてば」をはじめ、ピザ、シャモロックラーメン、岩手短角牛串焼き、大湊海自カレーなどを提供する11店が並び、スーツケースを引く帰省客らが足を止めて古里の味を買い求めた。初日の2日は開始前から多くの人が来場し、売り切れる商品もあったという。
企画を担当したVISITはちのへ物産振興課の根城英忠さんは「今年は少しでも生活が普段通りに戻り、遠方の人々が八戸に安心して帰って来られるよう一年になったらうれしい」と話していた。
毎週日曜の館鼻岸壁朝市は3月13日から始まる予定。